パルケ
3時に寝て、9時ごろに目が覚めて、
もう少し夢の続きが見たくて二度寝して、
10時ごろにアラームが鳴って目が覚めて、
でももう少し夢の続きが見たくて三度寝して、
また11時ごろに目が覚めて、
もうちょっとで夢の結末までいきそうだったから四度寝して、
そしたら夢がさっきまでの本筋からどんどん逸れていって、
よくわからないところに着地して、
なんだか損した気分になった。
もとのストーリーも最後の着地点ももう全部忘れてしまったし、午前中を返してほしい。
自分の怠惰への不満ではなく、夢の脚本家への不満。
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近所の居酒屋さんのランチに行って定食を食べていたら、
テレビでザ・ノンフィクションをやっていた。
震災で同級生が犠牲になる中ひとりだけ生き残ったという、自分と同い年の男性を取材していた。
見入ってしまって、店員のおじさんも皿を洗う手を止めて見入っていて、食べ終わってもしばらくテレビの画面を見つめていた。
客は自分しかいなくて、なんだか不思議な空間だった。
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近所のスーパーのポイントカードをつくれば良かったと3年前くらいからずっと思っている。
大学1年生のときに上京して最初に暮らした街では(街というほどの街でもなかったけど)、キャンパスが変わる都合でどうせ2年で引っ越すし、財布をスリムにしたいし、10万円ぶん買い物してやっと1000ポイントかと思って近所のスーパーのカードを作らなかった。
そうして1年くらい経った頃から、思っていた以上に買い物してるし、ポイントカード作れば良かったなぁと思っていたけど、どうせあと1年でこのスーパー使わなくなるから、大してたまらないようなぁと思ってやめた。
そして上京して2年経って新しいキャンパスの近くに引っ越したのだが、そこにも同じスーパーがあった。
ショック。
23区内に8店舗でそんなに大きなチェーンでもないし、そもそもチェーンということすら知らなかった。
でもこれで今になってポイントカードを作ると、これまでの買い物で得られたはずのポイントを損してしまう。
いつもカード大丈夫ですって言ってるのに今更作るのちょっと恥ずかしいし。
そんなこんなでいまだにカードは作っていないが、「カードお持ちですか?」と聞かれて「大丈夫です」と答えるたびに、少し後悔する。
というかまいたちのネタみたいな話。
次引っ越すときは、パルケがない街に引っ越そう。