滑稽

よく行くカフェのいつも座る2階の窓に向かう席からは、6車線の広い道路にまたがる横断歩道が目の前に見える。

長い横断歩道の真ん中には、中央分離帯の一部がくりぬかれたような、渡りきれない歩行者が次の信号を待つための細いスペースがある。

あそこで止まる人は滅多にいない。

もちろん窓の外をずっと見ているわけではないし、というか見ていない時間がほとんどだけど、少なくともここ10分間くらいは1人もいない。

と書いていたらちょうど今、30代くらいの男女がそこで止まった。

小走りすれば余裕で渡りきれたのに、なぜあそこで止まるのだろう、と思う。

自分だったらあそこで絶対に止まりたくない。

なんだか目立って恥ずかしいし、前からも後ろからも見られている気がするし、至近距離を車が両方向に走っていくのも怖いし、なんといっても恥ずかしい。

本来歩行者がいるべきでない道路の真ん中のあのスペースに、身一つでポツンと立っている自分を想像すると、滑稽にすら思える。

自分と合う人/合わない人の判断は、色んな言動の積み重ねの中で自然とされるものだと思うが、あそこで止まる人とは僕はきっと合わないだろう。

(いまあのスペースでこれを読んでいる人がいたらごめんなさい。あなたは例外です。)

 

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就活ばかりで(というほど全然頑張ってないけど)嫌になってしまうので、就活とは対極にあるようなこのブログを、また書いていこうかなと思っている。

まとまった文章を書くことがES以外にほとんど無くて、ESに嘘を書いているわけではないけれど、ESに書くような自分の側面ばかりが積み重なると、あまりに歪な形の自己認識ができあがってしまいそうで、怖くなる。

「成長」「競争」「ビジネス」とは真逆の価値観を体現したいというほど高尚な思いを持っているわけではないが、結果的にそうなっていればいいな、ということはなんとなく思う。

何かをポリシーとして掲げるとすれば、<「わかりやすさ」を追求しないこと>なので、何を言ってるんだろうというのを面白がってもらえると嬉しいかもしれない。

どうせすぐ飽きて更新しなくなるとは思いますが、そういう人間なので許してください。

良いものでも悪いものでも感想とかあったら伝えてもらえると喜びますし、自分から積極的な発信はしたくないけどそれなりに読まれたいという欲も少しはあるので、面白かったらシェアとかしてくれてもって感じです。