『BADモード』短評
※とある講座の課題として書いた文章です。
共感。共鳴。共振。
音楽が自分のものになるのは、自分と音楽が重なった瞬間だ。
眠れない夜が続きメンタルを病んでいた、そんなタイミングでリリースされた宇多田ヒカル『BADモード』。
アルバムに漂うフィーリングが、今の自分にしっくり馴染む。
それを認識した瞬間、稀代のスターは僕だけの存在になった。
きっと、スターとは「僕だけの存在」の集合体なんだろう。
そんなことを思いながら、僕だけのこのアルバムをひたすら聴いている。
でももしかしたら、このアルバムのせいで自分はBADモードから抜けられないのでは?
そんな気がしてきた。
このドラッグのようなアルバムを、BADモードを、そろそろ断たなければ。
依存性に要注意。
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